つながるプロジェクト

2017年、三方を青垣の山に囲まれた大和町にあるなだらかな丘の上に「了美ヴィンヤード＆ワイナリー」はオープンしました。以前は牧草地として使用されていた大和町吉田旦ノ原に広がる約3.3haの葡萄畑は宮城県最大規模。太陽の光が降り注ぐ水はけの良い土壌は葡萄栽培に最適です。山の恵みを育んだ気候風土が生み出したワインは、大和町の四季を彷彿とさせるような芳醇な味わいとなっています。

1979年に小さな水道設備の会社を設立し、現在の大和グループへと発展させた創業者夫妻の名前から1字ずつとって名付けられた「了美ヴィンヤード＆ワイナリー」。ロゴマークは、困難に直面するたびに“両輪（two wheels）”となって乗り越え、事業を拡大してきた夫妻をイメージしています。「wheel」には「変化」、「wheels」には「推進力・動力」という意味があります。そこには「了美ヴィンヤード＆ワイナリー」が大和町を“変化”させ、未来へ向かって推進させるための“原動力”であるという思いが込められています。

大和町のシンボルである七ツ森を望む山の中腹で造られるワインが、地域に可能性を示し、多くの人が集まる場所として新たな価値を生み出します。

豊かな自然に恵まれた大和町で「誰もが住みやすい地域づくり」を目指し、障害者もともに働ける場所、自然とともに過ごせる場所、自分らしく働ける場所として、2019年に「了美ヴィンヤード＆ワイナリー」の敷地内に設立されたのが「ワインフォレスト七ツ森」です。「ワインフォレスト七ツ森」は、やまとみらい福祉会が就労継続支援事業所（A型・B型）として運営する福祉施設で、農福連携という考えに基づき、食、農、自然、地域に関連する仕事を提供しています。ワイン製造では収穫、選果、ラベル貼りなど、農業では野菜栽培、炭・薪製造、販売など、加工業では菓子製造、野菜加工、梱包など、レストランでは調理、接客、清掃など、さまざまな仕事をご用意しています。

障害は一つの個性。仲間とともに生き生きと働きながら、きちんとした対価を得るために、クオリティーの高い製品やサービスの提供を目指しています。同じ場所で働くことで人と人とが理解を深め、より良い環境を形成していければと考えています。

まぶしいほどに降り注ぐ太陽の光、山間を吹き抜ける心地良い風、伸びやかに枝葉を広げる木々、全て受け止めてくれるかのような大地。美しい自然に囲まれた「ワインフォレスト七ツ森」が、新たな人生のスタートを支えます。